この記事では、妊娠初期の基礎体温の変化についてお届けしています。
「妊娠したかもしれない」と感じた時に、ひとつの目安となる基礎体温の変化。できるだけ早く妊娠を知りたい方は、妊娠検査薬よりも早く妊娠に気が付ける可能性があります。
今回はそんな妊娠初期の基礎体温の変化についてお届けしています。
基礎体温とは
基礎体温は女性の生理周期の変化のひとつである体温です。朝の目覚めの安静状態(寝ている状態)のまま、体を動かす前に口の中(舌の裏側)の体温を計ります。
基礎体温計では00.00℃のように細かな体温が表示され、脇で測るよりも正確に計ることができます。
女性の基礎体温としては生理開始日から排卵日までの体温が低い「低温期」と、排卵日から生理開始前までの体温が高い「高温期」があります。
分泌されるホルモンの変化で起こるもので、低温期の終わりに一日だけ体温が下がります。この体温が下がっている日が排卵日です。
低温期と高温期の差は0.3~0.5度くらいが多く、この体温の差がない場合は排卵が行われていない可能性があります。
基礎体温は計測の位置や時間などで変化してしまうため、グラフにするとわかりにくいことがあります。なるべく同じ状態や位置を意識し、計り忘れてしまわないように心がけましょう。
妊娠初期の基礎体温の変化とは
妊娠初期の基礎体温の変化は、高温期が17日以上続くことです。
妊娠していない時の高温期は、約14日と言われています。排卵日から約2週間ほどで生理開始となり、低体温に戻ります。
この高温期が17日以上続くことで、妊娠初期となります。
個人差があるものなので必ずしもとは言い切れないものですが、高温期が17日以上続いている場合は妊娠している可能性が極めて高いです。
この基礎体温の変化は妊娠検査薬が使用できない早期に、妊娠している可能性を見ることができます。
妊娠中に基礎体温は変化するの?
妊娠中に基礎体温は変化すると言われています。
それは着床する妊娠3週頃に起こり、高温期の間に1日だけ体温が下がる日があると言われています。
「インプランテーションディップ」と呼ばれているもので、高温期の間に1日だけ体温が下がっても翌日から高温期と変わりがなければ妊娠している可能性が高いです。
また、医学的に証明されているものではないため、インプランテーションディップがなくても心配する必要がありません。
ひとつの目安として覚えておきましょう。
妊娠初期に体温は下がるの?
妊娠初期に胎盤が完成することで、プロゲステロンは胎盤から分泌されるようになります。そのため、ホルモンバランスが変化し、基礎体温は下がります。
目安としては12~20週頃に基礎体温が下がると言われています。
今まで高かった体温が急に下がると不安に思う方もいると思いますが、妊婦検診で異常がない場合は心配のいらないものです。
流産の可能性はないの?
妊娠初期に基礎体温が低下した場合、その時期が早すぎてしまうと流産の可能性があります。
妊娠12週よりも前に基礎体温が低下してしまった場合は、産婦人科を受診することがおすすめです。
基礎体温は体調の変化や起床した時間の違い、ちょっとした測り方の違いで変わってしまいます。
正しく計れているのかはとても大切なため、日頃からしっかりと計っておきましょう。
まとめ
妊娠初期の基礎体温の変化について簡単にまとめると、このような形になります。
- 高温期が17日以上続く
- 妊娠3週目に一度体温が下がることがある
- 妊娠12週目以降に体温が下がってくる
妊娠検査薬が使用できない時期のひとつの判断基準になるため、日頃から基礎体温を計っておくことがおすすめです。
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