12星座のひとつ「牡羊座(おひつじ座)」は、昔「春分点」にあったことから重要な星座として扱われていました。
さて、そんな牡羊座(おひつじ座)は、どのようなエピソードで誕生したのか気になりませんか?
今回は、牡羊座(おひつじ座)のギリシャ神話の物語についてご紹介していきます。
牡羊座(おひつじ座)の姿
黄金の毛を持つ羊

牡羊座(おひつじ座)のギリシャ神話の物語
テッサリアの国のアタマース王と王妃ネペレー。
この二人の間には、王子プリクソスと王女ヘレーという二人の子どもがいました。
後にアタマース王はネペレーと離縁し、新妻イーノーと結ばれました。
ネペレーは、新妻イーノーの元にいる我が子、プリクソスとヘレーの事を不安に思います。
一方、イーノーは保管されていた穀物の種を炙り、芽がでない状態にして飢饉を招きました。
アタマース王はなぜ飢饉を招いたかと原因を追究するため、デルポイの神託を仰ぐ伝令を出しました。
しかし、イーノーはデルポイの伝令を買収して、こっそりと嘘の神託を王に出したのです。
「プリクソスとヘレーをゼウスの生贄に捧げよ」
これこそがイーノーの計略でした。
プリクソスとヘレーは生贄になり命が奪われそうになった時、ゼウスの使いであるヘルメース神が「黄金の羊」に二人を助けさせたのです。
黄金の羊は二人を天高く運び上げ、東にあるヨーロッパとアジアの境目まで運んだ頃、不意にへレーが落下してしまいました。
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